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美術修復修行中。


by jaimeleschiens
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今日は、アトリエ主がパリへ会議に出掛けたので、絵付け作業はお預け。
朝からシャルトルのパネル調査をしました。
今日も相変わらず一枚に半日、計2枚しかできませんでしたが、今日一日が終わる頃には、これらのパネルを作った12世紀の職人の、鉛線の組み方の癖に馴れてきたような気がします。
おもしろいことに、たまにハンダ付けが忘れられている箇所があったり、たぶん本当はまっすぐに組みたかったところを、ガラスカットに失敗して斜めにしちゃったらしい箇所があったり、すでに修復が行われている箇所も、なんでこんな色のガラスを充てはめちゃったかな?なんていうのがあったり、笑えます。
それにしても、一枚一枚、ものすごく重い。
もっと新しい時代のものとは比較にならないくらいどっしりしていて、ちょっと移動するにも、「ぃよいしょっ」という感じです。
今回改めて目にすると、ガラスの厚さは、今どきのものとはあまり違わないんですね。
でも、本当に重い。ガラスの成分の違いなんでしょうけれど。
今度、資料を探して、調べてみようと思います。

さて、このアトリエでは、事務室前にある小さな庭に、アトリエ主の犬が二頭、放されています。どちらも大型犬で、なかなか迫力があります。
今日は、職人さんの一人が、飼い始めた4ヶ月になる子犬を連れてきて、庭に放して二頭に面倒を見てもらっていました。
いいな、こういうの。
私も連れてきたい。
私もいつでも日本から犬を連れてきていいと言われているのですが、フランスへ入るのは簡単なんですけれど、日本へはどうも容易に戻れないらしいことが、調べるうちにわかってきて、結局諦めました。

フランス入国の条件は、すでに成犬の場合、IDチップを挿入していることと、指定ワクチン接種後40日以上一年以内であることの証明と、日本出国前の健康診断書くらい。
でも、日本へ帰国するには、滞在国出国前の健康診断書はとりあえずとして、滞在国内での採血検査とか、滞在国内待機6ヶ月とか、日本への帰国40日前までに所定用紙を届けるとか、なんだかいろいろ手続きがあって、海外での必要滞在日数を数えてみると、少なくとも7ヶ月は、ウチの犬は日本へ帰れないらしいんですね。
(間違えていたらすみません。)

タンタンとミルーのように、いつもどこへ行くのも一緒、というようなことができたら幸せなんですけれどね。
(ミルーとは、スノーウィのことです。こちらでは「ミルー」と呼ばれています。)
by jaimeleschiens | 2006-06-01 22:34 | 平日