美術修復修行中。


by jaimeleschiens
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中国絵画

先日の試験の(C)東洋美術の出題絵画↓↓
(用紙の端っこに「山水画」なんてメモってしまっていますが...恥)
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わかりました。
明代の李在筆「山水図」、重文で東京国立博物館蔵。
そっか〜、すぐ近くにあったんだね、この絵。

で、早速東京国立博物館のホームページを見ると、2006年10月3日から2006年10月29日まで、この絵が東京国立博物館の東洋館で展示されるそうです。

なんでも、李在は雪舟の先生としても有名な画家だそうで...ほ〜、全然知らなかった。
ページ上の解説に「...本図は北宋の李成・郭煕派的な画風を倣った李在山水画の代表作...」とあるのを読んで、私も郭煕の絵っぽいなと感じていたので、まあ、方向としてはあながち間違えでもなかったと少し安心しつつ、あ〜、やっぱり(A)じゃなくて(C)を選べばよかったと、深く後悔...。

でも、おかげで勉強になりました。
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# by jaimeleschiens | 2006-10-02 17:08

ひさびさに脳を使い...

じつは今、再び日本です。
先週金曜日、慌ただしく帰国して、昨日、某試験を受けてきました。
結果は...

撃沈。

試験時間は、
09h30-11h30 外国語(二カ国語)
13h30-14h30 小論文
16h00-17h30 専門科目(私の場合は美術史)
だったのですが、いやあ、待ちくたびれて。
試験と試験の間が、長過ぎ。これが一番まいりました。
眠くなってしまうのね。せっかくのイイ感じの緊張感が、とろけて無くなってしまった。

特に、午後イチの小論文。文章を読んで、自分の見解を述べるのですが、
とろ〜んとした昼下がり、ようやくエンジンがかかって草稿用紙から答案用紙へ移ったところで、終了。
なにやってんだ私。最初から答案用紙に書いてりゃよかった。
せめてあと15分欲しかった...。凹みました、自分のバカさに。

前後の休息時間、ほんと、要らない。
いや、こういう状況下での判断力が試されているのかな?

さて、例の詰め込み美術史も、この日のためなれど、
たった一ヶ月間の準備じゃ、やっぱりつけ焼き刃...。

美術史の出題の形式は、
(A)西洋美術
(B)日本美術
(C)東洋美術
の各分野で一点ずつ、計三点の作品コピーが白黒A3版用紙で渡され、その三点のうちの二点を選んで、分析して自分の考えを書いていくのですが、今回のは、(A)は(多分)ベレロフォンのキマイラ退治の場面の浮彫り彫刻、(B)は喜多川歌麿「北國五色墨てっぽう」、(C)は宋代の郭煕の画風によく似た山水画、でした。東洋美術史についての私の知識は、かたつむりの脳味噌ほども無いので、はなから無視。選択の余地なく(A)(B)にとりかかったのですが...

(B)(C)にすればよかった。あとの祭りだけど。

そもそも、普通の美術解説書に載っているようなのは、まず出ないんだよなー。
過去5年間の問題集を見ても、作者は有名でも、作品は日本ではマイナーなものばかり。
(もちろん、知っている人はとっくに知っているでしょうけれど。)
たとえば、西洋美術史で、これ。↓↓
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執念で探し出しました。↓↓
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ロレンツォ・ロット「Portrait of Andrea Odoni」1527 Oil on canvas, 114 x 101 cm Royal Collection, Hampton Court
ほかに、
●ティツィアーノ「The Andrians (Bacchanalia)」1525 Oil on canvas, 175 x 193 cm Museo del Prado, Madrid
●ゴヤ「Duquesa de Alba」1797 Hispanic Society of America, New York(メトロポリタン美術館)
●不明。↓↓恐らく国際ゴシック期のものだと思われますが...。アトリエの面々も「見たことない」と。(御存じの方、教えてください。)
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●レオナルド・ダ・ウ゛ィンチ風の素描だと思いますが、未だ見つからず...↓↓
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日本美術史では、
●尾形光琳 「Waves」 Two-fold screen; ink color, and gold leaf on paper; 147 x 165.4cm Fletcher Fund ( メトロポリタン美術館)
●雪舟「慧可断臂図」1496重文(斎年寺)
●「鳥獣人物戯画 丁巻」国宝(高山寺)→これはまさに一昨日、ようやく見つけて、嬉しさのあまり9月29日付けのブログに載せました。
●「源氏物語絵巻 鈴虫二」国宝(五島美術館)→平成十二年に発行された新二千円札の図柄がこれなんですね。
●浦上玉堂「凍雲篩雪図」19世紀前半(川端康成記念館)

ね、マイナーでしょ?
(え、そうでもないですか?...そうですか。)

今日の結果は、もう目に見えているので、合否発表、見に行きたくないー。

しかしまあ、久々に頭を使ったから、私の脳味噌はかなり吃驚したらしいです。
帰宅後、氷砂糖をぼりぼり食べて、ようやく脳回復。
でもまだ、これからいくつかテストが続くので、
しっかりしろ、脳味噌。
今日の試験の前に他のテストがあれば、脳の柔軟体操にもなったでしょうけど、まあ、しかたがない。
日頃からもっと意識して脳を鍛えなくてはと思いました。
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# by jaimeleschiens | 2006-10-01 11:09 | 週末

見つけた

今朝、起き抜けに本棚を眺めていたら、『絵巻物に見る日本庶民生活誌』(宮本恒一著、中公新書)というのがあって、あれ、こんなのあったっけと手に取ってぱらぱらとページを繰っていると、あっ!

こんなところにあったよ〜。

ずっと探していたんです、この絵巻の正体。↓↓
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そしたら、ほら、ここ。↓↓
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なんだー、「鳥獣人物戯画」だったんだ。
でも丁巻。「鳥獣人物戯画」は甲・乙・丙・丁の全四巻で、甲巻はお馴染みのウサギやカエルの絵だったりするんですが、丁巻までは見たことがなかったもので、いやあ、なんか、やっと見つかって、肩が軽くなりました。
でも私、いろいろ知らないことだらけだなあ...。
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# by jaimeleschiens | 2006-09-29 12:37

パトリモワンの日。

昨日、今日の二日間は「文化遺産の日 JOURNEES DU PATRIMOINE ジュルネー・デュ・パトリモワン」でした。ウチのアトリエでは、今日のみ午後14時〜17時半まで一般公開。といっても、単にアトリエの中を皆さんにお見せするだけなので、別段特別なことをするわけではないのですが、今年は、サンジェルマン・ロクセロワの実物パネルを使っての一連の修復作業の手順の展示と、14世紀を除く各世紀のパネルの展示をしました。
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で、午前中、簡単な準備。アトリエ主に「(サンジェルマン・ロクセロワの解体済パネルのピエスで)ティファニゼの見本と鉛組み立ての見本をちょこっと作っといて」と言われて、ちょこっと作ったのが、これ。↓↓
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さて14時。堰を切ったようにみるみる人が集まって来て、いやあ、こんな田舎に、はるばるようこそ。
皆さんの目当ては、やっぱりシャルトルのパネルのようでした。荘厳のブルーを間近で見られると張り切ってやって来たようです。でも、実際は煤だらけで真っ黒なパネルを目にして、皆さんキョトンとしていました。

あっという間に5時半になり、終了。
昨年もそうだったのですが、このパトリモワンの日が終わると、なんだか途端に秋を感じて、少々もの寂しい気分になります。日もずいぶん短くなりました。

ところで、去る9月5日、うちのチビ犬の誕生日でした。写真をアップしたので、よろしかったらカレンダーの9月5日をクリックして、御覧ください。
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# by jaimeleschiens | 2006-09-17 23:55 | 週末
またまた長いご無沙汰、申し訳ありません。
ご心配をおかけしました。
じつは、8月11日から9月6日まで日本へ戻っていたのですが、7月末から帰国直前まで、急遽所用が重なり、ネットを開くことすらできぬ有り様でした。(←言い訳。反省。)

日本では、さらに輪をかけて、いやあ、時間の経つのが早すぎて...。(←言い訳。反省。)
こちらへ戻っても、あれやこれや、みるみる日が経ってしまい(←言い訳...ほんと、すみません。)、
やっと今日の先程、ようやく一段落ついて、ブログ再開です。いやあ〜。
備忘録にしたがって、今までのあれこれを少しずつ徐々に遡って載せていく予定です。

...が、ここで、もうひとつ言い訳。
今、わけあって美術史の猛勉強中なのですが、気が付けばいつも真夜中過ぎなもので、ブログの新記事アップも、まあぼちぼちという感じでご勘弁ください。

いやあ、覚えること多過ぎ...。
(単に知らなさ過ぎ...。)

ドタバタの毎日なのですが、この最中(さなか)、親切ご近所さんから一枚の紙切れを渡され、なんでも、ある日本人が作った俳句をフランス語に訳したものだそうで、そのオリジナルの日本語の俳句を、きちんと筆で書いておくれ、と。

...困ってます。

とりあえず有名どころで探してみても、これといっためぼしいものは見つからず...。
有名じゃない俳句なのかな?
それともやっぱり、単に私の知識不足か(→だろうね、きっと)。


ちなみに、渡された紙片の字面は、以下の通りです:
(アクセント記号が文字化けしてしまうので、すべて大文字で載せました。見にくくてすみません。)

JE NE FAIS RIEN
C'EST UN JOLI MOMENT PERDU(→掛け言葉になっています。)
ET J'ESPERE QUE QUELQU'UN LE RETROUVERA.

しかしまあ、俳句ってすごいですね。
わずか17モーラで言い表してしまうんですもんね。
いやあ〜、つくづく、奥が深い...。
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# by jaimeleschiens | 2006-09-16 23:08 | 週末

チビ犬の誕生日。

青汁かつぶし納豆ごはんケーキ。↓↓
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誕生日のうた歌い中。↓↓
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(「まて!」で不動。)


お祝いありがと。↓↓
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(ほんとは「ねー、まだー?」)


お招きありがと。↓↓
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(ほんとは「た、べ、た、い、で、す。」)


いただきます。↓↓
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一分後。↓↓
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満足。↓↓
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(ほんとは「もっとおくれ。」)
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# by jaimeleschiens | 2006-09-05 23:19
今日は、アトリエ主とメチエ・ダールの研修生と私だけ。アトリエ主が「今日は好きなことをやれ。」と言うので、「シェ・ドゥーウ゛ル chef d'oeuvre」に挑戦。「シェ・ドゥーウ゛ル」とは、普通は「傑作」「名作」といった意味なのですが、ステンドグラスでは、ガラスに穴を開けて、その穴に、鉛線で別のガラスを嵌(は)めたものを指します。と言われてもよく分からないと思うので、順を追って写真をアップしていきますね。
まず今日は、ガラスカット。こんな風になります。↓↓
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ちょっと切り口がガサガサしてきれいではありませんが、穴が小さいので仕方がありません。穴が小さければ小さいほど難しくなります。
昔は、このようにガラスに穴をあけることに成功したら、その人は「親方」と呼ばれることが許された、というくらい難しい技法だったそうです。ガラスの厚さや道具の質が今とはまったく違ったためですが、現在では、心穏やかに慎重にガラスをカットすれば、なんでもなく穴が開きます。というわけで、私も、感動する間もなく終了。
ただ、「心穏やかに」というのは本当に大事なことで、少しでも雑念が入ると、ガラスに容易にヒビが入ってしまいます。アトリエ主さえ失敗すること有り。おまけに今日は、私のガラスカッターまで落として、雑念だらけのアトリエ主。ガラスカッターは命だろうに。

その後、絵付けの柄を考えて、午後、フランス伝統の茶色のグリザイユで絵付けをしてみました。時間も押していて、絵付け後すぐに窯に入れてしまったので、写真を撮れず残念。
絵付け前のピエス。↓↓
(と、アトリエ主に落とされた私の「命」。)
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# by jaimeleschiens | 2006-07-28 23:26 | 平日

解体終了。

今日はサンジェルマン・ロクセロワの最後のパネル解体。クレペリン検査じゃありませんが、これで最後だと思うとペースも上がります。が、このパネルも絵付けの状態が悪くて、気を付けないとグリザイユが剥がれてしまうので、慎重に作業を進めて、結局丸一日かかってしまいました。でも、今までのパネルの倍の大きさなので、かなり速いペースだったわけで、職人達も納得。
最後のパネルの、上半分。↓↓
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今、クリュニーのパネルをアトリエ主が一ピエスごと細かく状態調査しているのですが、「ちょっとあの本見せて。」と言うので(7月25日参照)、持ってきて一緒に本の中の写真とパネルとを見比べてみると、本の中の写真のパネルは、一時代前の、前回の修復前のものだったことがわかりました。(7月25日のブログ内の写真を見比べてみてください。)
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# by jaimeleschiens | 2006-07-27 23:22 | 平日
先週土曜日(7月22日)からブログ原稿は書き溜めていたのですが(って、大したこと書いてませんが...)、今までパソコンを電話回線に繋ぐ機会が無かったので(未だwanadooダイヤル回線...仏国内のどこからでも繋げるようにということでなんですが、重い。)、今日一気に五日分のアップです。遡(さかのぼ)って御覧ください。

さて今日は、午前中、クリュニー中世美術館から館長さんともう一名の方がみえて、向こうの部屋で午前中いっぱい、アトリエ主と三人で、パネルを囲んで細かなチェックをしていました。
一方私は、月曜午後からのパネルの解体が、やっと終わりました。↓↓
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職人の一人から「おい、時間掛け過ぎだゾ」と言われましたが、アトリエ主から「これは(問題パネルだから)こんなもんだ」と励まされ、気を取り直して、午後から、ウチのアトリエ担当の最後のパネルに着手。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-26 23:41 | 平日
今日も問題児パネルの続き。前々回のパネルのような間違えピエスは無いのですが、プロン・ド・キャスの多さと、絵付けの脆弱さ(ぜいじゃくさ)と、強力マスティックで、なんとも...。

さて、明日、パリのクリュニー中世美術館から、館長さんがはるばるウチのアトリエにやってきます。今、クリュニーのパネル(15世紀)もウチで修復中で、エクオン美術館と並んで、パリの二つの中世美術館のパネルがどちらもココにあるわけです。

ということで、仕事が終わった19時から、アトリエ中を大掃除。トイレでピクニックができますよ♪ってくらい隅々まで磨きました。

じつは今回一時帰国の日本からココへ戻る飛行機の中で、なにげに眺めていた写真があったんですが、↓↓
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その翌日、アトリエの机の上にドンと乗っかっていたのが、このクリュニーのパネルなんです。↓↓
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これにはさすがにたまげました。偶然すぎて。

エクオンのパネル(17世紀)の時もそうです。そのときも相当びっくりしたんですが。↓↓
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これはすでに修復が終了して美術館に搬入済み。今は、この続きのパネルを修復中です。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-25 23:56 | 平日

相変わらずパネル解体。

今日は、午前中は先週金曜日のパネルの解体の続き。特に問題のない、じつにやりやすいパネルでした。が、その分、影が薄くて、写真失念...。
午後から新しいパネルに移ったのですが、これがまた問題児で、なかなか進みません。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-24 23:55 | 平日

犬が恋しい。

今日は読書で一日が終わってしまった...犬たちがいないと、張り合いがなくて、ちょっと寂しい。心にポッカリ穴があいてしまった感じです。
日本の実家の犬たち。↓↓
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# by jaimeleschiens | 2006-07-23 22:50 | 週末

カリグラフィー

今日は朝から激しい雷雨。
ドーン ドーン と、近くに落ちた模様。もちろん停電です。
親切ご近所さんもいないので、マルシェも無しで、室内にこもって、犬を相手にアルトリコーダー。こういう大雨の時は、どの家も窓を閉め切っていますし、アルトリコーダーくらいの音量なら横殴りの雨風の音にかき消されてしまうので、近所を気にせず吹くことができます。おかげでスッキリ。

夕方近く、アトリエ主一家がバカンスから帰ってきました。皆さん、こんがり焼けて。あとで皮膚の病気にならなければいいですけれど。
犬とトマト苗の世話のお礼にと、お土産を持ってきてくれました。
カリグラフィーの練習帳と、羽ペンです。↓↓
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いやいや、こちらこそ恐縮です...。犬たちのお陰で停電の夜も退屈せずに過ごせたワケで。
じつは私、遥か遠い昔ですが、中学生のときに一時ハマってたんです、カリグラフィー。といっても特に指導書があったわけではなく、見よう見まねでいろいろ綴っていたのですが、この練習帳で、また久々にハマりそうです。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-22 22:34 | 週末

解体作業、続きます。

今日のパネルは昨日までのより大きいのですが、ピエス一枚一枚も大き目で、しかもしっかり焼きつけられてグリザイユの色落ちもなく、安心してマスティック落としができます。
今日は職人達も皆午前中で帰ってしまい、私も昼食後にアトリエ内の掃除をして終了。

たまには近所の風景を。
ペットの馬たち。↓↓
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# by jaimeleschiens | 2006-07-21 23:19 | 平日

解体してわかること。

今日も一日、昨日の解体の続きでした。(終わりました。↓↓)
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サン・ジェルマン・ロクセロワの修復は、じつはすでに何年も前からの複数のアトリエでチームを組んでの共同事業で、詳細なエチュードによる分厚いファイルには、各パネルのピエス、鉛線の状態がびっしりと描き混まれています。が、解体してはじめてわかることも少なくありません。
例えば、このパネルでも、過去すでに修復されている部分、プロン・ド・キャスを解体してみると...

こう組まれていました。↓↓
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本来は、こうなっていたはず。↓↓
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また一つファイルする事項が増えました。

ついでに、この部分も間違っています。↓↓
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かつてこのパネルを修復した人の性格が垣間見えてきます。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-20 23:10 | 平日

雷雨。→ 停電。

今日も昨日のパネルの解体の続き。大きなパネルではないのですが、とにかく傷みが激しくて、なかなか作業が進みません。こういった修復を必要とするパネルというのは、過去にも何度か修復がなされている場合が多く、制作された当時から壊れ易い要素を持っているんですね。なので、修復箇所はいつも同じ。
ティファニーのコパーテープがこの世に誕生するまでは、割れたガラス片は全て細い鉛で繋がれて(これを「プロン・ド・キャス plomb de casse」 といいます。)つぎはぎだらけに修復されていたのですが、修復された回数分、ピエスはより小さく、より細かくなっているので(その都度割れているわけですから)、それを一つ一つ取り出して、マスティックを落として、の繰り返しは、やっぱりある程度根気が必要かもしれませんね。

さて、今晩、久々に大雨がやってきました。
朝からなんとなく不安定な空模様だったんですが、いやあ〜、雷が、お城の塔に落ちるんですよ、ドッカーン バリバリバリ 映画を見ているようでした。
ほどなく、恒例の停電。
前回のマルシェで、雷雨に備えてロウソクをごっそり仕入れてきたので、強気に「いつでも来い、停電♪」だったのですが、いざ始まると、やっぱり早く復旧してほしい。
犬たちも、雷が怖くて私の足下を離れようとしません。
こんな明かりで過ごしていました↓↓
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この「家」に見覚えのある方もいらっしゃることでしょう。前に居た所で、屑ガラスを集めてこれとほぼ同じ家を作ったのですが、ここに移動してくる際、お世話になった方に差し上げてしまったので、ここでもまた、アトリエの屑ガラスを集めて時間のあるときに作ってみたのでした。

さてさて、その後、親切ご近所さんが、明日からしばらく留守にするからとやって来て、ここの停電の有り様にびっくり。親切ご近所さんのびっくりしている姿を見て、私もびっくり。今回の停電はウチだけだそうです...って、なんだそれ。
ほどなく電気も戻って来て、やれやれ、こうしてブログ投稿ができます。
親切ご近所さんは、スイスの親戚に会いに、十日間ほど車で行ってくるんだそうで。
いいなあ。私もたまにはこの村を出たいです。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-19 23:59 | 平日
今日も一日、解体作業。
ただ鉛からピエスを外すだけならわけないんですが、ピエスを外すごとに、ピエスにこびり付いたマスティックを落とす作業が、非常に手間がかかります。しかも、ピエスによっては、絵付けも一緒に色落ちしてしまうことがあるため、とても慎重に行います。本来絵付けは、きちんと焼き付けられていれば、まず色落ちなどあり得ないのですが、グリザイユの質が悪かったり充分な温度で焼き付けられていなかったりした場合に色落ちが発生することがしばしばあるようです。また、パネルが長年何らかの悪条件にさらされてガラスが劣化している場合などに、絵付け部分も腐食して色が剥がれたりというようなこともあります。今日のパネルは、まさに要注意のパネルです。

さて、このアトリエは、近くに川が流れているためか、夕方にもなると蚊がすごい。おまけに、刺すハエもいて、これがまた痒いんです。私、この刺しバエに好かれ、両腕とも無惨な有り様...。見兼ねたアトリエ主の奥さんが、前に「これ、効くワヨ♪」とプレゼントしてくれたのが、コレ↓↓
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シャチハタのハンコみたいですね。
喰われた箇所にこの黒い部分を充てて、カチカチカチカチ と複数回、頭のボタンを押します。その都度弱い電気ショックが起こり、痒みを忘れるという代物。
先日紹介のビニール水入れ、炭酸水に続き、これもイタリア製ですが、こういうのを考えだすのがイタリア人なんですかね? 私のツボをくすぐります。
効果のほどは...
ん〜どうかなあ。キンカンのほうが効くかなあ〜。
(職人達、キンカンを絶賛です。)

でも、なにげに安くないんです、これ。親指サイズなんですが、バーコードの下に14,50 ユーロと表示されています。↓↓
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# by jaimeleschiens | 2006-07-18 23:50 | 平日
今日はまず、先週片面をネットワイアージュしたパネル全ての拓本作り(frottis フロッティ)からスタート。↓↓
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楽し過ぎて、あっという間に終了。
あとでパネルを解体(dessertisage)するのですが、その時にとても重要になります。

次に、パネルのもう片面のネットワイアージュ作業。
私達がいつも「THIO チォ」と呼んでいる、アトリエ主が作るジェル状溶剤を、刷毛でパネルに塗って最低20分寝かせます↓↓
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...テーブルに置かれた別のパネル、これ、パリのエクオン美術館のパネルです。そう、じつはうちのアトリエで修復中なのです。

さて、「THIO」と呼ぶからには、きっと硫黄の化合物なんでしょうが、成分はアトリエ主以外、誰も知りません。アトリエ主家がバカンスから戻ってきたら訊いてみようと思います。
(...じつは、アトリエ主家が今週もバカンスだとは知らず...犬たちは、自動的にもう一週間預かります。ただ、鉢植えトマトがそろそろ根詰まりしてきて、水をきちんと吸わなくなってきたんですよね。植え替えたほうがいいんでしょうけど、勝手にやってあとでなにかあってもナンなので、とりあえず頼まれた水やりだけやっておくことにします。)

さてさて、こびり付いた固いマスティックや頑固な汚れを浮かせてから、柔らか歯ブラシで磨いて(絵付け部分を傷つけないように注意しながら)、再び20分ほど寝かせたあと、溶剤を柔紙で取り除き、純エタノール溶液で拭き取ります。ジェルを完全に取り除くのはかなり手間がかかります。

ネットワイアージュの終わったパネルは順次、長いビニールシートの上に置いて、柔紙を二重にかぶせた上から純アセトン液を満遍なく注ぎ、ビニールでしっかりと包み込み、最低2時間寝かせておきます。↓↓
(この間に昼食をとる。)
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これは、上のネットワイアージュで取れなかった超頑固なマスティックをふやかして(ramollir ラモリール)、このあとの解体作業で鉛からピエスが外れ易くするためのものです。

続いて、解体作業。
鉛から丁寧にピエスを外していきます。
その前に下準備:大きな引出し板を用意して、そこに拓本を置いて、さらに透明ビニールシートを置きます。この上に、外したピエスを重ねていきます。↓↓
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鉛から外したピエスは、拓本の上に置く前に、エタノールとアセトンを半々ずつ混ぜた溶液で、マスティックを完全に落とします。↓↓
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こうして徐々に解体していきますが、鉛からピエスを取り外すには、かつてこのパネルが作成された時の鉛の組まれた順をよく考えないといけません。無闇やたらと外そうとすると、ガラスは必ず割れてしまいますが、組まれたときと逆の順に外していけば、何事もなくするりと鉛からピエスが抜けます。これがまた面白い。すっかりツボにハマっています。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-17 22:04 | 平日
ほぼ一日一本のペースで消費するこの水。↓
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「サン・ペッレグリーノ」という微炭酸水で、喉の乾きにちょうどいい。これ、大量にストックしてます。

今日もうだる暑さ。一歩外へ出ると、熱気が もわぁ〜 こりゃたまらん。
車があれば思い切って遠出する気もおこりますが、とてもこの炎天下を歩く気にはなれません。おまけに外には人っ子一人いないので(皆、早朝に村を出てしまっているか、そうでなければ家にこもって避暑中。)しーんと静まり返った空気がよけい暑さを助長します。犬たちも室内から一歩も出ようとしません。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-16 21:20 | 週末

今日の収穫。

親切ご近所さんとの恒例のマルシェのあと、こんなものを買ってしまいました。
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中から、こんなに出てきます↓↓
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決め手は、ちゃっかりコランダーまでついていること。
ほら、本当に入ってるでしょ。超チビ助ですけど↓↓
(こういうのに弱い...。)
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さすが、やります。ピクニックにまでしっかりナイフとフォークを持参するフランス人、キャンプグッズにも抜け目がありません。
一応、品目はこの通り↓↓
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上から、「深鍋(径22cm)、フライパン(径22cm)、蓋(径22cm)、フライパン(径18cm)、深鍋(径16cm)、蓋(径16cm)、コランダー(径14cm)、取っ手」、計8品目也。

じつは、今回の、最初の目当てはこれ↓↓
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ビニール水入れ。およそ15リットル入ります。「およそ」というのが、いかにもこっちのモノらしい(イタリア製)。
本当にそう書いてあるんですよ、ほら↓↓
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# by jaimeleschiens | 2006-07-15 23:06 | 週末

最近よく耳につく語

日中はアトリエで黙々と作業をして、
テレビも交通手段も無く、村から出るのは仕事の現場作業のときくらい、
日常の会話の内容はほぼ仕事関係のものばかりで、
用語をポツっと呟くだけで会話が成り立ってしまい、
巷の流行語などもほとんど入ってこないので、
私の仏語力も頭打ち...。
言葉を喋るための顔の筋肉も衰えてしまって、咄嗟に口が動かない。
なるべくラジオを流してフランス語に触れるようにしていますが、
時事問題は、背景知識が無いためチンプ〜ン。
逆に、アトリエ主のお隣さんが古生物学者なので、この前偶然ラジオでパレオントロジー(古生物学)の話題になって、こういうのは妙に理解できてしまったりする。

最近はメチエ・ダールの研修生のおかげで、前より会話の機会が増えて、それに比例して語彙も増えつつある感じがしますが、やっぱりいろんな人と触れあう機会は本当に大切だと痛感する今日この頃です。

そんな中、最近特に耳につくもの:
(低レベルですが...。)
アクソン(アクセント記号)を付けると文字化けしてしまうので,付けません。

●「... ou quoi.」(ウクヮ)
文の最後に、小さく「ウクヮ」と付け加えます。会話のたびに、「〜ウクヮ。」「〜ウクヮ。」のオンパレードで、内容よりこの「ウクヮ」が気になってしまうこともしばしば...。「〜じゃん?」「〜じゃない?」というような感じでしょうね。
●「〜, autrement, ...」(オートルモン)
最近、妙に耳に残ります。接続詞として「それなら」「それがダメなら」というような感じで使われているような気がします。「〜autrement que...」(オートルモンク)というのもよく耳にします。「...ではなくて」というような意味ですかね?
●「〜 qui evoque...」または「〜 qui evoquent:...」(キエウ゛ォック)
ある対象物からなにかが連想される、というようなことを言うときに、よく耳にします。
●「〜, par contre, ...」(パフコントル)
「それよりも」「却って」という意味の接続詞ですが、最近本当によく耳に入ってきます。
●noce「ノース」
「結婚式」のことなのですが、なぜか最近、あちこちで耳目に触れます。なんででしょう?
●「penetrer」(ペネトレ)
「入り込む」「浸透する」という意味ですが、これもしょっちゅう聞こえてきます。

それぞれ例文が出せればよいのですが、ちょっと出てきません...。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-14 11:27 | 祝日

赤い色の天使

今日の午前中に、ネットワイアージュはすべて終わりました。
といっても、じつはこのネットワイアージュ、まだ第一段階で、今後あと数回、それぞれ別の溶液によるネットワイアージュが続きます。
一昨日書いた「堕天使」ですが、どうも「赤」すなわち「堕天使」というわけではないようです。「赤」には「悪」の意味だけでなく、時には「炎」を表して、神への熱い愛を示すというようなこともあるらしく、天使の中で最高位の「熾天使(してんし SERAPHIN セラファン)」、第二位の「智天使(ちてんし CHERUBIN シェリュバン)」が赤で描かれることもしばしばあるようです。なかなか難しいですね。

午後三時頃、ニォールから戻る職人達をアトリエで出迎えて、今日は解散。
明日は、国民の休日「7月14日(ル・キャトルズ・ジュイエ Le quatorze Juillet)」、フランス革命記念日です。今夜はフランス中で花火大会です。私のいる村の付近では、いつもマルシェに行く街で毎年花火大会が行われるので、私も昨年、親切ご近所さんに連れていってもらったのですが、今年は出かけませんでした。夜11時頃から二十分ほど、間隔をおいて「ぼ〜ん」「ば〜ん」と聞こえてきました。なんだか無性に、日本に残してきた犬が恋しくなってきて、今も写真を見ながらキーを叩いています。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-13 23:54 | 平日
今日も昨日の続き、ひたすらネットワイアージュです。小さいパネルですが、午前中に2枚、午後に2枚、一日4枚しか進みません。

さて、以前、パネルを支える金属類、「バルロチエール」「フォイヤール」「クラウ゛ェット」について書いたことがありますが、アトリエの片隅に、この三点セットのミニチュアがあったので、デジカメに納めました。
これです↓↓
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1. バルロチエール
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通常、すでに窓に取り付けられています。
真上から撮ったので少し見にくいですが、突起物がありますね。これを「パントン」といいます。

2. フォイヤール
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バルロチエールのパントンにステンドグラスパネルを乗せ、
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このフォイヤールで挟みます。フォイヤールの穴は、セットのバルロチエールのパントンの位置に合わせて抜かれています。
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3. クラウ゛ェット
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この楔(くさび)がクラウ゛ェットです。フォイヤールの穴から出てきたパントンに、上から差し込みます。

ちなみに、このパネルが、幾何学模様の最も基本の形、「ロゾンジュ LOSANGE」と呼ばれるものです。ロゾンジュとは「菱形」という意味です。
いくつかのピエスに模様が描かれていますね。これが、グリザイユの絵付け。中世によく使われた赤いグリザイユで描かれたピエスと、後世に作られた緑のグリザイユと「デポリDEPOLI(E)」と呼ばれる白いグリザイユとを半分ずつ混ぜたもので描かれたピエスと、何も描かれていないピエスとで、このパネルは組まれています。「デポリ」とは「つや消しの、曇った」という意味です。光にかざすと、ほぼ色が消えて、なんとなく摺ガラスのような感じがしますね。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-12 22:35 | 平日
今日は、早朝に職人達のニォール行きを見送ったあと、アトリエに残ってサン・ジェルマン・ロクセロワ教会のパネルのネットワイアージュの続き。ここは、下の階がステンドグラス修復アトリエ(=アトリエ主のアトリエ)、上の階が絵画修復アトリエ(=アトリエ主の奥さんのアトリエ)と、二つのアトリエで成り立っていて、今日は、その絵画修復アトリエのほうにいる職人さん一人と私とで留守番です。
ネットワイアージュの様子は、こんな感じです。
(一週間だけ、公開します。)
ネットワイアージュ開始。↓↓

(映像公開は終了しました。)


右下から始めました。煤で真っ黒な表面ですが、右下のピエス一枚のみ青いですね?今、これをネットワイアージュしたところです。この青いピエスの上の白いブツブツは、ガラスが長年の間に劣化してクレーター状になったものです。
エタノール30%に浸したコットンで、一回目のネットワイアージュ。↓↓

(映像公開は終了しました。)

二回目。まだこんなに黒い。↓↓

(映像公開は終了しました。)

コットンに黒い色が付かなくなるまで、何回も続けます。

ネットワイアージュ後は、天使もサッパリ顔。↓↓

(映像公開は終了しました。)

でも、この天使、赤いですよね。どうも堕天使のようです。
堕天使は、「もとは天使であったが神に反逆して悪魔となったものたち」(広辞苑第五版)です。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-11 22:23 | 平日
今日から木曜日までの四日間、ニォール(Niort) という都市のカルメル修道院付属の教会で、パネル取り付け作業です。
今日は、まず足場の取り付け作業と、窓にはめ込んである古い金属の錆び落としと錆び止め液塗布作業。
足場の取り付けには、およそ一時間半ほどかかります。

私は、保険の関係で足場に上ることができないので、足場の取り付け作業後は、職人達の作業を下から見守るのみ。何もすることのないままただ時間だけが過ぎてゆくというのは、とても辛いものです。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-10 22:17 | 平日

アルトリコーダー

今日は親切ご近所さんとマルシェ。生鮮食品を買い込むつもりが、古書売り場から離れられなくなってしまって、なにしに行ったんだか。
村に戻ると、アトリエ主一家がバカンスの準備で大忙し。子ども達が夏休みに入ったので、今日から一週間、La Rochelle へ例の帆船に乗りに行ってしまうのでした。ワゴンいっぱいにすごい荷物。まるで引っ越しです。そんなに持っていって、何に使うんだろ?大部分はお守りですね、きっと。
で、私は、アトリエ主宅に残す二頭の犬と猫一匹とトマトの苗を預かります。
アトリエ主から餌のやり方と家の鍵の掛け方の指導を受け、正午きっかりにワゴンを見送ったあと、メチエ・ダールの研修生と軽い昼食を摂って、さらにはこの研修生もパリへ一泊で出かけてしまうのでそれも見送って、そのあと久し振りに、アルトリコーダーを吹きました。本当はオーボエがいいんですが、日本から持って来られなかったのでトンピ。でも、思いっきり吹くのは気持ちイイです。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-08 22:25 | 週末
今日は、歴史遺産の一つ、パリの「サン・ジェルマン・ロクセロワ教会(Eglise Saint Germain l'Auxerrois Paris)」のパネルのネットワイアージュ。エタノール30%溶液をコットンにしみ込ませて、少しずつ汚れを取り除いていきます。せっかくデジカメを手に入れたのに、残念、ここに写真を載せることができません。
今日はひたすらこのネットワイアージュ。
一日中エタノールを嗅いでいたので、ちょっと酔っぱらったかも。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-07 22:11 | 平日

向き不向き

今日は、アトリエ主とメチエ・ダールの研修生が、先日日本のテレビで放映された(6月17日ブログ参照)フランス人のアトリエへ所用で出掛けたので、この研修生が昨日あてがわれたパネル修復の続きをするのが、今日の私の仕事。
この研修生は、どちらかというと絵付けのほうが得意らしく、前に私に話したことがあったのですが、こういった地道な修復作業は好きではないとのこと。たしかに、パネルに表れていました。他の職人達も、パネルを見て、「手先は器用なのに、残念だな。(修復作業には)根気が必要だからな。」と言っていました。それぞれ、向き不向きがあるんですよね。この研修生も自身の性格が判っているからか、「文化遺産専門目録調査官になりたい」(6月20日ブログ参照)と言っていましたね。
...果たして、私は向いているんだろうか...。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-06 23:21 | 平日
今日もまた、パネルのピエスのデピケ→ティファニゼ→フピケの繰り返し。
ようやく全部のピエスを終えて、今度は割れた鉛線の補強(CONSOLIDATION コンソリダシォン)。これがまた、時間がかかるんです。7月3日のブログで書いたように、錆びた鉛線はコテに反応しないので、まずは丁寧に錆び落とし。でも、酸化した鉛線はとにかくボロボロでカスカスの状態なので慎重に慎重に錆を削り、そのあとハンダゴテをあてますが、これも油断すると、薄くなっている鉛が溶けてしまうので、手早くハンダをのせなければいけません。写真を撮れなくて残念ですが。
なんとなく要領がわかってきて、二枚のパネルを仕上げました。

それから、ようやく今日、滞在許可書更新申請の不備書類を役場に届けに、親切ご近所さんに連れていってもらって、やっと最終段階。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-05 19:06 | 平日

県境の小さな礼拝堂

今日は、職人二人とメチエ・ダールの研修生とで、県境の小さな集落の小さな礼拝堂へ、窓はめ込み工事へ。
私はアトリエで、昨日の続き。割れたピエスが多くて、ひたすらデピケ→ティファニゼ→フピケの繰り返し。
午後4時頃、アトリエ主とともに、職人と研修生のいる礼拝堂へ向かいますが、なにしろ県境なので遠い。平均時速100キロで飛ばして、一時間後に到着。この集落は、家が僅かに三軒のみの本当に小さな集落です。こういう、村(VILLAGE ウ゛ィラージュ)に満たない小さな集落を「HAMEAU アモー」といいます。
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この礼拝堂(CHAPELLE シャペル)は、今まで荒れ果てて、屋根も落ちて内部も野ざらしになっていたものが、ようやく今、経済的に目処がついて、少しずつできるところから修復することになったというものなのですが、この集落を含む村の台所事情は相当に苦しいらしく、本当はすべての窓にステンドグラスをはめたいところを、今回は正面奥の小さな細長い三枚のみで終了。しかも、この三枚、ステンドグラスではなく、テルモフォルムという手法で、もとは補強窓用。ステンドグラスより若干安めの窓なのです。
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すべての窓がステンドグラスで覆われるには、きっと次の世代を待つことになるでしょう。なので、そのときまでの一時しのぎに、他の窓はポリカーボネイトでふさいで今回の工事はすべて終了。このシャペル、なんかこう、小さいながら一生懸命生きている感じがして、おもわず応援したくなります。がんばれ。
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# by jaimeleschiens | 2006-07-04 22:52 | 平日