美術修復修行中。


by jaimeleschiens
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パネルを支える金属 三点セット

今日も昨日の続き、ひたすらネットワイアージュです。小さいパネルですが、午前中に2枚、午後に2枚、一日4枚しか進みません。

さて、以前、パネルを支える金属類、「バルロチエール」「フォイヤール」「クラウ゛ェット」について書いたことがありますが、アトリエの片隅に、この三点セットのミニチュアがあったので、デジカメに納めました。
これです↓↓
b0108483_637592.jpg


1. バルロチエール
b0108483_6394190.jpg

通常、すでに窓に取り付けられています。
真上から撮ったので少し見にくいですが、突起物がありますね。これを「パントン」といいます。

2. フォイヤール
b0108483_6411933.jpg

バルロチエールのパントンにステンドグラスパネルを乗せ、
b0108483_6432929.jpg
このフォイヤールで挟みます。フォイヤールの穴は、セットのバルロチエールのパントンの位置に合わせて抜かれています。
b0108483_6454610.jpg


3. クラウ゛ェット
b0108483_647877.jpg

この楔(くさび)がクラウ゛ェットです。フォイヤールの穴から出てきたパントンに、上から差し込みます。

ちなみに、このパネルが、幾何学模様の最も基本の形、「ロゾンジュ LOSANGE」と呼ばれるものです。ロゾンジュとは「菱形」という意味です。
いくつかのピエスに模様が描かれていますね。これが、グリザイユの絵付け。中世によく使われた赤いグリザイユで描かれたピエスと、後世に作られた緑のグリザイユと「デポリDEPOLI(E)」と呼ばれる白いグリザイユとを半分ずつ混ぜたもので描かれたピエスと、何も描かれていないピエスとで、このパネルは組まれています。「デポリ」とは「つや消しの、曇った」という意味です。光にかざすと、ほぼ色が消えて、なんとなく摺ガラスのような感じがしますね。
b0108483_6493334.jpg

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by jaimeleschiens | 2006-07-12 22:35 | 平日