美術修復修行中。


by jaimeleschiens
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

利き手

今日の最初の仕事は、
焼き上がった昨日のガラス片のうちの、衣服の部分にあたる五枚に、
襞の影になる太めの線を施していく作業でした。
基本的には、昨日の線引きと同じですが、
今回は、さらに太めに、さらに濃いめに、ひと筆書きです。

今日も縦からスーッと、やってもやっても、
ぶれちゃったり、曲がっちゃったり、
全然ダメでした。
え〜い、じゃ、反対の手で!
と、右から左に持ち替えて、勢いで一本引いてみたら、

あれ?うまくいくじゃん!

試しにもう一本。
あれ?またうまくいった。

あっという間に、全部引き切ってしまいました。

やっぱり、左利きなのか。
...ん十年生きてきて、いまさらですが。

小さい頃から、歯を磨くのと、消しゴムを消すのは、左。
ボール投げも、左のほうが遠くまで飛ぶんですね。
(って、たいして飛びませんが。)
昨年一度だけバスケボールでドリブルをすることがあって、
右手でやったら、ボールがどっかへ行ってしまった...。
でも、左手で、あっちまで行けて、こっちまで帰ってこられた。

腕組みするときは、右手が前になることが多いですね。
たまに左が前になっていることもあるんですが。

どうなんでしょう?

そういえば、ガラスカットやハサミや筆は右ですが、
ガラスの絵付けのときに、
ガラスの表面から少しずつ顔料を落として濃淡をつける作業など、
微妙さが要求される時は、左手が頑張っているような気がします。

まあ、どちらの手でも、そのときに使い易いほうを上手に使って、
結果が良ければそれでよろしい。

さて、そのあと、
なんと私も、シャルトルのパネル調査の仲間入りです。

パネルごとに縮小図を4枚用意し、四つの観点で調べていきます。

1. 12世紀当時の鉛線をトレースし、鉛線の幅が8ミリ以上のもの、7ミリのもの、6ミリ以下のものに色別する。

2. すでに修復が施されている箇所のつなぎ目の鉛線をトレースし、1. と同様に色別する。

3. 割れた状態のガラス片の割れ目をトレースし、ガラスの損失している部分を塗りつぶす。

4. 鉛線が劣化で切断されている部分に印をする。

職人さん達は、こういう作業に馴れているので、どんどん進んでいきますが、
私は、ずいぶん前に一度、練習でやったことがあるきりなので、
一枚のパネルに午後いっぱいかかってしまいました。

でも、こういう調査は、大好きです。
私のパネルは、少なくとも過去に2回、修復作業が施されていることがわかりました。
[PR]
by jaimeleschiens | 2006-05-31 22:20 | 平日